作り手を探す旅
今回どうしても買って帰りたかったのがこのアクセサリー。
4年前に主人がオークランド郊外の民芸品店で見つけたのが出会いです。
とても細くて丁寧な作りとデザインに一目惚れ。
結構いいお値段だった事もあり、その時は買わずにオークランドを後にしたものの、
ああ買えばよかった。。とずっと心残りだったようで。
数ヶ月後、私がオークランドへ行く用があり、代わりに探しに行く事になりました。
主人が書いてくれたイラストを頼りに。笑
たまたま入った民芸品店で、これだ!っというものを発見。
無事に買ってくる事ができました。
アクセサリーは人に贈る事でより強いパワーが宿るらしいので、そのままプレゼントしました。
ニュージーランドの雑貨を扱うなら絶対この人の作ったアクセサリーをお店に置きたいね、
とずっと話していましたが、その時はどこの誰が作っているのか全く分かりませんでした。
お店をオープンさせて4か月後、再びニュージーランドへ。
このネックレスの作り手を探して色んなお店に聞いてはあちこち探し回り、
ついにタカカという町にある小さなお店で、彼の作品を発見!
お店の人に聞いてみると、彼はオークランドの人ではなくて、タカカでもなくて・・・
どこに住んでるんだったかな・・・?と。笑
でも作品と一緒に彼のカードもゲットできたので大きな前進!
ホームページも持っていないようで、名前とメールアドレスしか書いてませんでしたが^^;
それから2年後の今年2月。
またニュージーランドへ仕入れに行ける事になり、
カードに書かれたアドレスにメッセージしてみました。
彼が住んでいるのは、海沿いの小さな街でした。
週末は大抵マーケットに出店しているとの事だったのですが、
私たちが行こうとしていた日はあいにく遠方に出かける予定があったようで、マーケットへの出店は無し。
でも、夕方帰るからお家に来ていいよ!と。
お家がまたすごく分かりにくかったのですが、何とか辿りつきました〜
やっと会えた!!
ここまで来てくれてありがとう!
と見ず知らずの私たちをとてもあたたかく迎えてくれました。
とても優しい2児のパパ。こういった作品を作り始めて7~8年になるそう。
糸島から持ってきた白糸酒造のお酒をプレゼントしました。
聞けば日本酒大好きで、なぜかクリスマスの日にだけ日本酒を飲む事を許されているらしいです。笑
テーブルの上に沢山作品を準備して待ってくれていました。
猫のマタリキちゃんもやってきた。
マタリキとは、マオリの言葉でプレアデス星団を指します。日本では昴(スバル)のこと。
彼の作品は一つとして同じものがありません。
木目の違いや、貝の色、大きさ、デザインも様々。
1つ1つにストーリーがあって、それぞれ丁寧に説明してくれました。
敷地の一角に、めちゃくちゃクールな工房が。
ここで好きな時に好きなだけ作業するそう。
中も見せてもらいました!
作業スペースにはカットされたパーツや、いろいろな道具がごろごろ。
素材は、木・貝・真鍮・銅などを使っているのですが、特に面白いのはベースとなる木の素材。
どれも元は何かの形で使われていたものをリサイクルしています。
例えば、これは1890年代に作られた木製のボーリングボウル。
ここからパーツを切りだして作品を作ります。
他には木製の古い象の置物だったり、ピアノの黒鍵(エボニー:黒檀)を使ったり。
古い木だからこそ出せる雰囲気は何ともいえない魅力があります。
また新しい姿に生まれ変わり、誰かに大切に使ってもらえて木も喜んでいるだろうな。
↓今回買ってきた作品たち。
とにかく、こだわりと情熱がいっぱい詰まった彼の作品。
売れなくてもいいからお店に置いておきたい!!
と思うほど、すっかり大ファンになってしまった私たち。笑
彼はできれば直接お客さんに売りたいと言っていて、今は小売店にもほとんど卸していないそうです。
私達も、絶対に彼から直接買いたいと思っていたので、それが叶って本当に嬉しかったです。
またニュージーランドに会いに行きたい人が増えました。
次はいつ行けるかな、楽しみです!