革製品の修理についてご相談を頂くことも多くなってきました。
なかでも、ご依頼数ナンバーワンは『バッグの取っ手部分』の修理。
劣化の程度やご予算によって、修理の仕方も様々です。
今回は、元と同じような取っ手を製作して、交換するというもの。
修理をご検討の方、少しでも参考になれば嬉しいです。
ご依頼品はこちら!
とても丁寧に作られていて、可愛らしいバッグ。
なんと、10年以上も使われているんだそうです!
このバッグを作った職人さん、幸せですね。
壊れた部分を確認🔍
バッグ本体は特に問題ないのですが、
取っ手の付け根の部分が破れてしまっています。
犯人はこれー!
古い取っ手部分を取り外してみると、
中に入っていたのは樹脂製の芯。
革は使い込んでいく程、柔らかくなります。
この樹脂の芯が、柔らかくなった革に当たって穴が開いてしまったようです。
新しい取っ手を製作!
バッグ本体はとても丈夫。
まだまだ永く使えるように、取っ手部分は全て作り直す事にしました。
型紙を作って革を切り出し、、、
穴を開けて、、、
コバ処理、、、
縫います。
そして、問題の芯。
樹脂性の芯の代わりに、革の丸紐を入れる事にしました。
使い込んでいくと中の芯も同じように馴染んでゆきます。
これでもう破れる事はないです!
バッグ本体に取り付けます。
完成!!
オイルメンテナンスもさせて頂き、無事復活✨
これからも永く使って貰えたら嬉しいです*^^*