毎日着ける腕時計、いろんな思い入れがある方も多いと思います。
でも愛用するあまり、ベルト部分が1年でダメになってしまったり、、
時計の型が古すぎてベルト部分が廃盤だったり、、、
最近、このようなご相談やオーダーを頂くことが多くなってきました。
時計に限らず、1つの物を永く使いたいという想いにはとても共感できます。
なので、直せるところは直して、また永く使えるように!
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
今回は時計ベルトのリメイクの様子をご紹介します^^
時計を一旦お預かりします
時計本体にベルトを取り付けるため、時計を一時お預かりさせて頂きます。
納期はその都度変動しますが、現在は約1ヶ月です。
お急ぎの方は遠慮なくご相談くださいね。
まずは古くなってしまったベルトを取り外します。
時計自体は、まだまだ元気に時を刻んでいます。
まずは製図を書くところから
オーダー品は、ひとつとして同じものはありません。
時計本体の大きさ、お客様の手首の大きさに合わせて製図を書き、型紙を作ります。
穴の数や位置もご相談しながら。
革は負荷がかかったり、引っ張ると若干伸びます。
使ううちに、少し緩くなったかな?という場合には穴を追加で開けることもできます。
革の色、糸の色をお選び頂けます
ベルトの色が変わるだけで、全く印象が変わるのも面白いところです。
今回、革はキャメル、糸も同系色のものを使用しました。
キャメルの色は、使うほどに茶色っぽくなり、風合いの変化が楽しめるのが魅力。
2枚の革を張り合わせて、角を処理し、縫い目に穴を開けたところです。
この後、ぐるりと手縫いで仕上げます。
なんだかビスケットみたいで美味しそうです。笑
ベルト部分が完成!
元々付いていた留め具を付け替えて縫い上げます。
ベルトループも作り、
すべてのパーツのコバ(サイドの部分)もピカピカに磨いて、、
時計部分にベルトを取り付けて完成です*^^*
毎回ドキドキするお渡しの瞬間。。。
いつも一番緊張するのがこの瞬間。
もしかしたらお客様にもドキドキが伝わっているかもしれません。笑
お客様の白い肌に、キャメルの革がとても良く似合っていました。
大切な時計との相性もバッチリ。ほっ
想いの詰まった大切な時計
実はこの時計、おじいさまの唯一の形見なのだそうです。
こんなに大切な時計を委ねてくださった事にとても驚きましたが
ご依頼を頂き、とても有難く思っています。
大切な時計と、これからも一緒に歳を重ねて頂けたら
私達もとても嬉しく思います。